プロテインに含まれる成分から見るペニス増大理論

プロテインとは

プロテインと言えば、筋トレと併用して摂取することで効率的に筋肉を大きくすることができる健康食品ですよね。英表記にすると”Protein”であり、これは日本語で「タンパク質」を意味しています。

プロテインくらい知ってるよという方がほとんどだと思いますが、日本では「プロテイン」というと、一般的に「タンパク質」を主成分とする栄養補助食品を指していて、これを筋トレの後や就寝前、間食などに摂取することで、効率よく筋肉を発達させることができると言われています。

プロテインを飲むとペニスを増大することができるという噂

それでは本題の『プロテインを飲むとペニスを増大することができる』という噂についてですが、結論から述べると、残念ながらこの理論は成り立ちません。

この噂の理屈としてはこうです。

1. 筋肉はタンパク質でできている
2. ペニスもタンパク質でできている
3. プロテインを飲むことで筋肉を大きくすることができる

つまり

• プロテインを飲むことでペニスも大きくすることができる

これは数学のようなお話で、「筋肉もペニスもタンパク質でできている」という前提から、「プロテインを飲むことで筋肉が大きくなるのであれば、ペニスも大きくなる」という結論が導き出されたためなのです。

確かに、人間の細胞は水が66%、タンパク質が16%、脂質が13%、炭水化物が0.4%、無機物が4.4%と微量の核酸で構成されていると言われていて、中でもタンパク質はヒトの体を形成している重要な物質です。

筋肉はもちろん、骨や内臓、血液、皮膚、そしてペニスまでもがタンパク質からできているといっても過言ではありません。

つまり、「筋肉もペニスもタンパク質でできている」ということが正しいのは明白ですね。

そして、「プロテインを飲むことで筋肉を大きくすることができる」というのは広く知られていることで、厳密には「筋肉を刺激するようなトレーニングを行った後にプロテインを飲むことで、筋肉を効率よく発達させることができる」ということになります。

さて、同じようにペニスをこれに当てはめてみましょう。

すると、「ペニスを刺激するようなトレーニングを行った後にプロテインを飲むことで、ペニスを効率よく発達させることができる」ということになります。

しかし、これは間違いです。

確かに、筋肉はトレーニング後にプロテインを飲むことで発達させることができますよね。

トレーニングによって刺激された筋肉が修復しようとして、栄養を取りこみやすくなっているタイミングにプロテインを飲むことで、タンパク質を効率良く体内に取り入れることができ、それによって筋肉の発達を促すという原理です。

この原理が同じくペニスにも当てはめられるのかというと、そうではありません。

それはなぜかと言うと、筋肉もペニスもタンパク質でできているのは確かですが、ペニスに筋肉はなく、筋肉のような構造でもなければ、筋肉のような働きもないからなんです。

ペニスは筋肉ではなく、その大半がスポンジのような「海綿体」によって構成されています。ペニスが勃起するのは、海綿体に大量の血液が流れ込むことによって海綿体が膨張する現象で、筋肉によって硬く太くなっているわけではありません。

海綿体もタンパク質で構成されているのは確かですが、構造も働きも筋肉とは全く異なり、鍛えてプロテインを飲むことでペニスが増大するなんてこともありえないのです。

実際、プロテインを飲んでペニスが増大したという話も未だかつて聞いたことがありません。

ペニス増大をするならプロテインではなく、増大サプリや増大手術などを検討したほうがよっぽど効果的でしょう。

プロテインが与える影響

プロテインにペニスを増大させる効果はありませんが、人間にとって重要な栄養素であることに変わりはありません。タンパク質は3大栄養素のひとつとしても有名ですよね。

そんなタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されていて、生体内には数万種類ものタンパク質が存在すると言われています。

しかし、中には生体内で合成することができない必須アミノ酸もあるため、対外から効率よく必須アミノ酸を取り入れるためにもプロテインは利用されているのです。

タンパク質は不足してしまうと、筋力低下により代謝が落ち、抵抗力が低下して風邪などの病気にもかかりやすくなってしまいます。

これはもちろん精力やペニスのコンディションにも影響し、十分なタンパク質を摂取していなければ、精力増強やペニス増大の弊害となってしまう可能性だって考えられます。

しかし逆に、多く摂り過ぎても腎臓への負担が大きくなり、腎機能障害を招く可能性が高まってしまったり、尿酸などが生成されて血液が酸性に傾くことで、血液の濃度を中和するために大量のカルシウムが消費され、骨粗鬆症を引き起こす危険性まで高まってしまいます。

日ごろの食事でタンパク質を十分に摂取できていない場合、そして運動やトレーニングを行っている場合は、自分の健康状態や食生活に合わせてプロテインで補うことをおすすめします。